中華X79マザーボードDualCPU(16コア32スレッド)+水匠2で検証
世界最強の将棋ソフトで豊島将之竜王 vs 藤井聡太二冠 リーグ戦を自宅で勝手に感想戦
世界最強の将棋ソフト「水匠2」
藤井聡太2冠も利用している水匠2をインストールして使ってみました。
インストールはネットで調べ簡単でした。
~省略~
このソフト全て無料なんですよ!
で、やってみたかったことは
プロ棋士の棋譜を元に負けた棋士はどうしていれば勝てたかの検証です。
王将戦挑戦者決定リーグ戦
先日の豊島将之 竜王 vs 藤井聡太 二冠 第70期王将戦挑戦者決定リーグ戦では171手の攻防で豊島将之 竜王が勝ちました。聡太君、豊島竜王に勝てませんね~6連敗中です。
豊島将之竜王はコンピュータソフトでの序盤研究に力を入れているそうで、藤井聡太二冠と同じ愛知県出身、一宮市です。
自宅で勝手に感想戦
この勝負、前半はリードしていた後手 藤井聡太 二冠なのですが勝敗の局面が変わったところからこのソフトを使ってやり直してみようという訳です。とは言いつつ、将棋を実際に指さない私に出来るのでしょうか。
大丈夫なんです。
全てソフトが候補手を教えてくれます。
ちなみに投了後も続けて指せます。
ソフトインストール
将棋所
ShogiGUI
評価関数
水匠2
探索部
やねうら王
将棋盤は幾つかあるようです。
今回は将棋所を使いましたが見た目はShogiGUIの方が矢印が出て良いかも。
グラフ表示も少し違います。
エンジンの設定
我が自作PCは16コア32スレッドです。
これを最大限使えるように設定を変更します。
藤井聡太2冠は新たに「AMD Ryzen Threadripper3990X」を組んだそうですね。これ
64コア / 128スレッドなんですよ。
化けもんです。
棋譜取り込み手順
- 棋譜は将棋DB2と言うサイトからコピペ
- 棋譜の書き出しでKIF形式をクリックし表示された棋譜をすべて選択しコピー
- メモ帳に貼り付け
- 一度txtファイルで保存し、後から拡張子をkifに変更
- ソフトに取り込み
これでうまくいきます。
棋譜解析
棋譜を元に一局を通して解析します。
棋譜をソフトで開いたら まず一手当たりの思考時間設定をします。
長くすると時間がかかるので5秒に設定しました。
解析結果
グラフが下方向に行けば藤井聡太二冠の優勢で上へ行けば豊島将之竜王優勢です。
途中でグラフが入れ替わっています。
ソフトでは藤井聡太二冠の96手目 △5六香打が疑問手として指摘されています。
そこからやり直していくわけです。
ShogiGUI
96手目 △5六香打が疑問手
盤面は (先手) 豊島将之竜王 (後手) 藤井聡太二冠です。先手が下です。
ではこの局面の読み筋を検討してみます。
なるほど、9百万局面数あたりまでは5六香打が第一候補ですが
2千万局面数あたりでは△6八角打となっています。
9百万局面あたりまで第一候補となっている5六香打を打った藤井聡太二冠もすごいと思います。
ここで誤ってソフトを終了してしまいました(涙)
藤井二冠が勝利するまでのシミュレーションは出来ていたのですが、ブログに乗せるために初めから起動しなおしキャプチャしながら進めていました。
また初めから~???
悩んだ挙句再度棋譜取り込みから
折角なので思考時間を変えて3秒でスタートさせてみます。
解析結果(3秒)
グラフは概ね同じなのですが振れ幅が大きいです。
その分疑問手や悪手も沢山出てきました。
藤井聡太二冠の96手目 △5六香打が悪手となっています。
この際もうひとパターン、思考時間20秒もやっちゃいましょう。
1時間15分かかりました。
結果はこちら
解析結果(20秒)
96手目 △5六香打が疑問手となりましたが108手目 △1九金がひどい悪手
ではそこからやり直しましょう。
107手目を選んで検討をクリックするとそこから再評価してくれます。
実譜は△1九金で20,000,000検索で最善手の候補は△5六銀成
この先は同じ手順を繰り返していった結果は
148手で後手藤井聡太二冠の勝利
難しい将棋です。
駒がぶつかり合う中、短時間で冷静に判断するのは至難の業なのが分かります。
指し直し後の3秒解析のグラフ
128手でグラフが振り切りました。
勝手に感想戦の感想
勝てていた勝負を逃した藤井二冠ですが、AMD Ryzen Threadripper3990XのモンスターPCで再検討してるんでしょう。
今回は何千万、何億手を読むと実際に結果が違うことが分かりました。また、3秒・5秒・20秒の解析をし、20秒では1時間以上かかりましたが、CPUの性能が良いとそれが5分とか10分で出来ます。プロとしては高性能PCが必要になる訳です。
パソコンへの負担
CPU使用率
検討中はCPU使用率100%、メモリ99%
(AbemaTV見ながらですが・・・)
温度
温度も確認しながら行いました。