たまには海釣りでも行きますか
海への釣行は何年も行っていなかった
同行するのは会社の先輩
先輩は川釣りへ行くようになっていましたが、海釣りの経験はありません
釣れないと話にならないと思い取っておきの場所に連れて行く事にします
知多半島の山海海岸沖にありますテトラポットへは以前も行ったことがあり、メバルやカサゴが簡単に釣れます
先ずはボートの予約を済ませ、釣具を揃えに釣具店へ行きます
釣りは道具選びから始まりウキ釣りに必要なものを買い揃えます
山海へは名古屋高速を経由し知多有料道路の古布でおり南へ向かいます
しばらく走ると海が見え、気持ちの高まりを抑えながら中村釣ボートの駐車場に車をとめる
予約していた事を告げ、船の順番を待ちます
砂浜から手漕ぎボートで100mほど沖のテトラへ渡るのですが、テトラの塊がいくつかあり、どの場所に入るか悩みどころです
先客がいれば良いポイントは押さえられてしまいますので、先客の居ない一番右端のテトラへ上がることにします
手漕ぎボートのエンジンは私がかってでて、流れに逆らいながらスイスイ漕ぎ進めます
波は穏やかで難なくテトラに到着、あとはボートを付けてテトラに上がります
竿、クーラーボックス、その他もろもろボートから手渡しでおろします
ボートはテトラに繋げておきますが、海の流れや波でテトラに当たらないようにしないといけません
ロープを長めに結び、積んであったアンカー(イカリ)のブロックを少し沖へ放り投げます
これでボートがテトラに当たりません
テトラを飛びながら良いポイントを探します
真ん中外海側は浅いようです
隣のテトラ帯との間が深く流れもあるのでそこに決めます
コマセのオキアミはまだカチコチでバケツに水を張り袋ごと漬けておきます
竿を出し仕掛けを作っている間に少し溶けるを待ちます
先輩の仕掛け作りを手伝いながら準備を進めていると、後から親子連れのボートが付きました
余り経験がないのか真ん中の外海側で準備を始めました
仕掛けの準備が整い、撒き餌をすると予想通り魚が寄ってくるのが見えます
ここからは先輩と私は二時間ほど連れ続けます
木っ端グレ、ベラ、メバルなど
そうです、とっておきの場所だから釣れるんです
先輩も機嫌よく釣る事ができました
クーラーが一杯になり、帰り支度をしていると親子連れの事を思い出し、場所を譲ろうかと思いましたが、子供は小学生ぐらいで穴釣りをしていたので声をかけるのをやめました
船を引っ張り、荷物を積み込み、帰る準備が整ったとき、ご機嫌の先輩が帰りは漕いでくれるとの申し出を頂き、お願いする事にします
たぶん帰りは海流に乗ってすぐに着くだろうと思っていましたが、なかなか進みません
先輩の表情がみるみる変わり必死に漕ぎますが、全く動いていないように見えます
おかしいなぁ流れが逆になったのかな
と話していると、岸辺から貸ボート屋のおばさんが叫んでいます
?
あ○△ー#%&
よく聞こえません
先輩も漕ぐのをやめて、二人で耳を澄ませ聞いてみました
アンカー!
アッ!
アンカー上げてなかった…
先輩の表情がアンカーだけに怒りへと変わります
私は申し訳ないと思いながらも大爆笑
そら進みませんよねぇ
申し訳ありませんでした
砂浜に着いてからも暫くはご機嫌斜めでしたが、おばさんと釣果の話をする内に少しはなおったのかな?機嫌を取り戻し帰っていきました