またまた先輩との釣行記です
渓流で釣りをするときに気を付けなければいけない事はたくさんあります
最悪は命にかかわることなので、十分に気を付け
無理をしない
をもっとうに楽しむものです
一つは、山では天候の移り変わりが早く、いろんな前兆で察知することが大切です
風が出てきた
水位が上がった
水位が下がった
葉っぱが沢山流れてきた
などなど
たくさんの本に書かれていますが、ちょっとした変化に気付くことで本当に紙一重で助かったと言うことがあります
渓流釣りは下流から上流へいく時に右岸、左岸で上がりやすいほうを選択しながら釣りあがります
その際、川を渡り対岸へ行くのですが場所によっては水量が多く渡れずに引き返すこともあります
前置きはこれくらいにしておいて・・・
先輩と渓流釣りへ行った時のこと
目的の川は小さく二人で上がるよりは上流、下流と別れて釣る事になり、先輩は上流、私は下流を選びました
その川へは何度か行っており、上流は別れた場所から釣り上がっていけます
下流は本来一旦下がってから釣り上がるのですが
超えれない堰堤があるのでその堰堤上まで釣り下がる事になります
待ち合わせ時間を決めそれぞれポイントを目指します
まず、水深が膝下ほどの川を渡って何カ所か流し順調に釣り下がっていきます
やがて最終ポイント、これ以上は行けない所まで来ました
ここは大場所で上手くいけばでかいアマゴが釣れるポイントです
大場所では粘ることも良くあり、約束の時間までたっぷりとあることを確認し丁寧に流します
すると、何となくですが一瞬、川の水が温かく感じました
これも変化の一つかもしれません
空を見上げても天気が崩れた様子はないのですが、もしかしたらここから見えない山奥で土砂降りなのかもしれません
万が一に備え即断で引き返すことにします
判断は間違っていませんでした
しばらくすると、川の水が濁り始め葉っぱが流れてきます
まずい!
ここは初めに川を渡っています
水深は膝下ぐらいなのでそれほどでもありませんが、濁ると話は別です
渓流の水質は透明度が高く、渡るときは底を確認しながら転ばないよう気を付けます
それが一旦濁ると底が見えず水深も分からなくなるのでとても怖いのです
川を渡りたいのですが様子が変わってて
本当にこの場所であっているのか分からなくなりました
でも、迷っている時間はありません
意を決して渡ります
ゆっくりゆっくり一歩ずつ
来たときの倍以上の時間がかかったように思えましたが、なんとか渡りきり一安心です
こんな時、もし増水し渡れなくなれば川から上がる他の手段はなく取り残されてしまいます
一息ついたあと、先輩の事が気がかりで歩いて迎えに行くことにしました
途中、川を見ると先程の泥水とは打って変わって
水はとても澄んでいます
下流で濁っていたのに上流は澄んでいる?
まさか、先輩の仕業かぁ?
わざと土を流して驚かせようと言う魂胆なのかも、と思いながら歩いていると道の脇にある溝から大量の土砂水が流れ込んでいました
休みの日に珍しく工事をしているようで、取り敢えず原因がわかってホッとしました
先輩と無事合流し、釣果を報告し合ったのですが先輩は坊主だった
疑ったりしてごめんなさい