目次
地鶏について
はじめに
きっかけは以前、立地場所は良いのに流行らなかった焼き鳥屋さんでの出来事なんですが、その焼き鳥屋は店の上に大きな看板を出してました。ある日、店の前を通ると、焼き鳥屋の大将がはしごに登り看板を塗り替えています。
看板には大きな字で三河地鶏と書かれているのですがどうやらその文字を書き換えています・・・
三 河 地 鶏 → ニ 河 地 鶏
そうです。
なんと三の真ん中の棒を白ペンキで塗りつぶしました(笑)
産地偽装
ちょうどその頃、食品の産地偽装が言われ始めた頃でテレビで色々騒がれていました。
三河地鶏って?それを二河地鶏にする意味は?
看板に書いてあった三河地鶏それを書き換えた二河地鶏の店主の真意を探りたいと思います。
鶏の分類
食用の鶏は、「若どり」「地鶏」「銘柄鶏」の三種類に分けられます。
若どり
ブロイラー
肉用鶏で孵化後3カ月未満
飼育方法などには特別な基準なし
地鶏
「地鶏肉の日本農林規格(通称 特定JAS:平成11年7月施行、平成22年6月16日改正)」に基づきます。
在来種由来血液百分率が50%以上のものであって、出生の証明(在来種からの系譜、在来種由来血液百分率及びふ化日の証明をいう。)ができるものを使用していること。
ふ化日から80日間以上飼育していること。
ふ化後は28日目以降は平飼いで育てること。
銘柄鶏
厳密な規定はなく、若どりより飼育期間を長くしたり、良質なエサを与え味が良くなるよう工夫されている。
地鶏だけ厳しく定義されています。
ここで再度、三河地鶏なのですが、まず地鶏にも銘柄鶏にも名前が見当たりません。
それらしいもので
どちらも地鶏ではありません。
結果
店主は扱っている鳥が三河地鶏ではないことで産地偽装を指摘されるのを恐れ、二河地鶏と存在しない名前にしておけば偽装とは言わないだろうと考えた。しかし、地鶏の定義があり、地鶏と名称を使うには一定条件を満たしていなければならず、そのことを知らなかった店主は安易に二河地鶏と名前を変え産地偽装から逃れようとしたが、地鶏と名前に使っている時点で産地偽装ではなく詐欺なので、無駄な頭とペンキを使ってしまった。
当然、その日を境にそれまで以上に客足が遠のき、一ヶ月経たずに潰れました。